来シーズンの展望 -2-
新加入候補たち
ジダンが就任してからも低調なプレーが続いている。何も勝ち取るタイトルがない状態でシーズン終盤を戦うことに慣れていない選手たちの集まりなので致し方ないのはわかる。唯一なモチベーションはジズーへのアピールだ。来シーズンマドリーに残りたい選手ならベテラン若手関係なく自分がマドリーで戦える力があることを証明しなければならない。今のところ誰が放出されてもおかしくない。
さて、メディア、マドリディスタは来シーズン誰がやってくるのかで大いに盛り上がっている。近年のように若手有望株に投資して育てるのではなく完成された世界のトップ中のトップ選手たちが必要なことは誰しもわかっている。もちろんジダンもペレスも。
4月20日時点で加入が決まっているのは、FWロドリゴ(サントス)、DFミリタオ(ポルト)の2人。ロドリゴはビニシウスと同じで近年の補強路線に沿って獲得した若手なので新しいシーズントップチームに残るのかはプレシーズンに決まるだろう。ミリタオに関してはカセミロの言葉を借りれば「ヨーロッパの半分のクラブが獲得したがっていた」のですぐに活躍してくれる力を持っている。バラン、ラモスの控えはナチョと心もとない状態だったので競争の活性化と選手層が厚くなる。バランの進退が不透明なので良い補強をしたといえる。
獲得が噂される選手たちのなかで近々公式発表がありそうなのは2人。
アザールとヨビッチ。
両者とも月内には決まりそうな報道がされている。アザールは長年マドリーとジダンへの憧れを公の場で発言してきたのでようやく本人の夢が叶うことになる。ワールドカップ以後更に成長して成熟したプレーを披露しているので中心選手として活躍してくれるだろう。
ヨビッチは21歳と若いもののブンデスリーガでレバンドフスキと得点王争いをしている。プレーはまさに9番の選手でスペースを探すのが非常にうまい。頭、右足、左足とどこらかでも点がとれる。アタッカーの移籍金は高騰しているもののヨビッチは€6000万と手が届く値段となっているのも魅力だ。バルセロナも彼を狙っているもののスアレスとポジションが被るため2番手として移籍するのは本人が望まないと報道されている。マドリーに加入することはほぼ確実だ。ちなみにアザールの移籍金は€1億になるとのこと。
他に噂される選手たちは、ポグバ、エリクセン、マネ。
ポグバに関しては本人はマドリーへの移籍を望んでいるものの、マンチェスターユナイテッドが放出を望まないとされている。マドリーも移籍金が€1億5000万と高いこととユナイテッドとの関係を壊することは望んでいないため難しい状況にあるそうだ。個人的に思うのは、ジダンはポグバ獲得を強く望んでいるがペレスが渋っていると推測している。ポグバは個性が強くマドリーが望む「高貴なる振る舞い」のようなことはしない。また、代理人がミーノ・ライオラなことも関係しているだろう。ライオラのようなアクが強くやり手のビジネスマンがマドリー内部に入るのはペレスは望まない。ロナウドの代理人であるメンデスの顧客を昨シーズン0人になったことがその理由。ポグバ移籍の是非は対ユナイテッドではなく内部(ペレスとジダン)のせめぎあいで決まることになりそう。
エリクセンはスパーズがチャンピオンズでどうなると売ることになりそうだ。
エリクセンの違約金は€7億と売却不可の設定がなされている。レヴィ会長は全く売る気はないのだが、契約期間が2020年までと残り1年しかないので売らざるを得ないことになりそう。契約延長交渉は思ったように進んでいないなかで来シーズンフリーで他クラブへ売却することは考えにくい。売却することになれば移籍金は現実的なところで落ち着きそう。asでは€1億で落ち着くのではないかとされている。ジダンからエリクセンへの言及はされていないため移籍するのかわからないため5月か6月の頭に結果がわかりそうだ。
マネに関してはCL3連覇を達成した直後でジダンが辞任していなければ決まっていたそうだ。
ジダンのお気に入り選手であることは間違いない。移籍金は€1億5000万以上になりそうなので獲得するかはわからない。おそらくベイルの去就で決まりことになりそうだ。ベイルはマドリーに残りたいそうで、今シーズンの低調なプレーから売り手がおらず彼の高額サラリーを負担できるクラブは限られるため不透明な状況になっている。(一刻も早く売却してもらいたい…)マネは運動量豊富で情熱的なプレーをするから好きな選手なので実現すると嬉しい。
ムバッペについてはヨビッチ獲得することになりそうなのでなさそう。パリはお金しかないクラブだから交渉難しいうえ移籍金は天文学的数字になるので来年、もしくはそれ以降になりそうだ。
来シーズンの展望 -1-
選手の放出について
ジダン復帰は非常に喜ばしいニュースだった。リーガでクラシコ、CLでアヤックスに惨敗して4月を待たずしてシーズンが終わってしまうという悲惨な結末を迎えてしまったので、来シーズンに向けて監督ジダンが戻ってきたことは100%ポジティブなことだ。
シーズンの残り消化試合に関してはジダンが戻ってきても選手の顔ぶれは変わらないので厳しい試合になることはわかっていた。バレンシア戦での無様な戦いは大幅な選手変更が必要なことを改めて明確にした。バロンドーラーのモドリッチ、クロース、マルセロ、ナバス、カセミロ、イスコ、ベイル、黄金期を築き上げた選手たちも例外ではない。
誰が放出されても不思議ではないので予想するのは難しいが、少なくとも12~13人は放出されることになるだろう。スカッドの半分は変えないと新たな時代を迎えることはできない。
個人的に来シーズンも確実に残るであろうと思う選手は5人しかいない。
Capitan Sergio Ramos
Sergio Reguilon
Dani Carvajal
Marco Asensio
Vinicius Jr
マドリディスタのなかでも賛否両論であろうが、この5人に関して異論はないはず。今シーズンは全員低調なプレーに終始したがラモスを筆頭にこの5人だけは最後まで諦めないプレーをみせていた。ベンゼマも良いプレーをみせていたので5人の中にいれたいが、点を取れる9番の補強が不可欠なので、状況次第で放出されることは否定できないので含めなかった。
10代~30代の男が23人集まって勝ち続けるのは難しい。世界各国のトッププレイヤーたちのむき出しのエゴを日々コントロールしないといけないわけだからフロント、監督の心労は凄まじいことは容易に想像できる。今シーズンは絶対的エースであるロナウドが去ったためチーム序列が混乱したままだった印象がある。彼を筆頭にチーム内でのルールが決まっていたそうなのでリーダー不在がモロに響いた。
既存のチームで勝てず新たなルールが構築できないのであれば選手を入れ替えるしかない。監督は最も適任である人物が就任したわけで、あとはトップレベルの選手たちをマドリードに連れてくるだけだ。仲良し集団なら既存のメンバーでも構わないが、勝ち続けてタイトルを獲得するためには泣いて馬謖を斬ってでも放出するほかあるまい。
ペレスとジダンが新シーズンに向けてどういうプランを描いているのか、今シーズン終わりを待たずに次々と明らかになることだろう。
ジダン帰還
1年も絶たずレジェンドが戻る
バジャドリード戦に勝利した後すぐにジダン就任が正式に発表された。2022年までの3年契約を締結したのこと。
クラシコでの2連敗、CLでの惨敗という結果を考えればソラーリ解任は時間の問題だった。シーズンを3ヶ月も残してソラーリ続投という考えはペレスにはなかったのだろう。自身の責任を追求されマドリディスタから"Florentino Dimision!!"と攻撃されるのはクラブのイメージ、「政治的」にも耐えられるものではない。第一期ジダン政権のときと同様、ジダン就任はすべてを変える。ペレスへの攻撃は収まる。
モウリーニョ就任ははじめから考慮されていなかったのだろう。カルデロン前会長は「モウリーニョ就任の可能性は90%」と言っていたが、彼はペレス政権から完全にパージされており蚊帳の外なので自身のブランディングであることは明白だった。
モウリーニョはマドリー3年目以降、チェルシー、ユナイテッドと結果を残していない。なおかつ、常に選手と衝突して若い選手たちと円滑な意思疎通が図れていなかった。プレースタイルも古く、モダンフットボールへの移行ができていない。ユナイテッド解任後イギリスメディアは「モウリーニョがトップレベルで指揮することは二度とない」と辛辣なコラムを書いていたが、完全に同意できる。モウリーニョがマドリー就任の可能性をメディアで言っていたのは、希望するビッククラブからのオファーが存在せずキャリアを危惧していているからだろう。ユナイテッド時代のネガティブな結果を払拭するのは簡単ではない。
残り3ヶ月をどう過ごすか
今季は消化試合で終わる。その間何を目的にジダンは監督をするのだろうか。リーガでCL出場権獲得することはほぼ決定しており課題ではない。最重要課題となるのは既存の選手たちの見極めになる。
ロペテギ、ソラーリで調子を崩した、イスコ、マルセロ、ベイル、クロースといった主力選手たちをどう復活させるのか。彼らのコンディションが上がらない場合放出するのか。特にイスコ、マルセロはソラーリに冷遇されイスコに関しては完全な戦力外となっていたので処遇が注目させる。就任会見では彼らの状態は問題ではないと断言しているので起用していくものとみられる。ただ、ベイルに関してはこのまま放出されると予想する。ベイルとの関係云々ではなく今季失敗した最大の要因はベイルを中心としたプロジェクトだった。大幅に選手を変更して新たなプロジェクトに望まなくてはいけないなら中心選手を外すのは当然だ。今季終了を待たずベイル移籍の発表があっても不思議ではない。
あとは若手選手とカンテラの起用。レギロン、オドリオソラ、バルベルデ、セバージョス、ジョレンテ、ブラヒム、アセンシオ、ビニシウスといった若手選手たちをどう起用していくのか注目される。セバージョスに関しては起用される機会は減ることになるだろう。ジョレンテも昨シーズンほとんど起用されなかったのでセバージョスと同じ道をたどることになるかもしれない。
最後にジダンが来シーズン結果を残せずとも続投してもらいたい。マドリー史に残る選手でありマドリーのことを完璧に理解している。監督しても結果を残しまさにパーフェクトだ。もし結果を残せず解任した場合はペレスの首が飛ぶときだ。またしても危機的状況で就任してペレスの失策の尻ぬぐいをしてくれるのだから次はない。ペレスもジダンと心中するつもりで就任をお願いしているみたいだし。
こうなったら10年はマドリーで監督を続けてほしい。マドリーでは長期政権は難しいと言われているがジダンなら可能だ。ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン、アトレティコのシメオネのような存在になってほしい。ジダンにはそれだけの価値がある。
土曜日のセルタ戦が楽しみだ。
Bienvenida vuelta casa Zidane!!!
18ー19シーズンの終了
クラシコ2連敗、CLでアヤックスに惨敗、3月初旬で今シーズンが終わった。サイクルの終焉だ。来シーズンは大刷新になること間違いない。ロナウドはいつか去っていたとはいえまともな補強をせず監督もその場しのぎで決まり、1ミリもマドリーに貢献していないベイルを主軸に置いたフロレンティーノ・ペレスが最も責任を負うべきだ。すぐに会長の座を追われることはないだろうが、来シーズンも同じ失敗をするようであれば間違いなく会長をクビになる。個人的にはその可能性はかなり高いと思っている。
今シーズンはあと2ヶ月あるわけだが、ソラーリは最後まで指揮することはない。すぐに辞任するかもしれない。ベイルはまた怪我をした。彼も二度とマドリーでプレーすることはない。若手選手を積極的に起用していくことになるだろう。今シーズンの目標はリーガを3位で終えること。4位との差は10pくらいあるので問題ないだろう。
クラシコとアヤックス戦で誰を放出するか候補をあげよう。
GK クルトア ルカ
DF ナチョ、マルセロ、オドリオソラ、バジェホ
MF クロース、セバージョス、イスコ、カセミロ
FW ベイル マリアーノ ベンゼマ
半分以上選手を変えることになるだろう。
一つのサイクルが終わった。今シーズンは非常に愚かなシーズンだった。ロペテギは結果を残せず、ソラーリはジダンになれなかった。これから来シーズンに向けての補強に動き出すことになる。
マドリディスタにとって辛いシーズンとなったが、捲土重来、来シーズンは新たな監督、選手とともにタイトルを獲得し楽しめるフットボールを展開してくれることを願おう。
※ソフィアの顔みて笑った。
😯🔝¡MÁS DE 110.000 personas en Youtube #ChiringuitoInside tras la DEBLACLE del REAL MADRID!😯🔝
— El Chiringuito TV (@elchiringuitotv) 2019年3月5日
¡VENTE y RECUERDA que a las 23:59 NOS VEMOS en MEGA! ⚽👇https://t.co/s9n7mfTjWy pic.twitter.com/4NYqgV1eph
ベイルよ、世界中のマドリディスタは君を支持していない
ベイルはマドリー史上最高額の移籍金で加入した。ペレスはロナウドの後継者候補として大いなる期待をしていた。今シーズンはベイルが主役となりチームを牽引していくことになっていた。すべて過去形、もう終わったことだ。ロナウドの後釜になれないことはペレス以外わかっていた。そもそもロナウドとベイルを比較すること自体ナンセンスだ。
ベイルは勘違いをしている。シーズンを怪我なくフルに戦ったことは一度もなく大事な場面で怪我を繰り返し続けてきた。ゲーム中でも一人だけチームのテンポと違うプレーを悪い意味で繰り返し続けてきた。アンチェロッティ時代には何を勘違いしたのか「自分が主役になりたい」と自分では言えず代理人を通じてペレスに申し出ている。ジダンと軋轢がありわざわざメディアを通じて言っていたがジダンとでは格が違いすぎる。昨シーズンのCL決勝での2ゴールは決定的だったが、本来ならムバッペが移籍してきていたはずだったのでベイルがいようがいまいが関係なかった。おしゃべりクルトアはベイルがチームの中で浮いた存在であり「ゴルファー」というあだ名がついていると暴露してしまった。プロスポーツだから仲がいい悪いはどうでもいいことだが、常時結果を残していないからイメージは悪化する一方。
レバンテ戦でバスケスへの対応は外部から批判され内部からも支持されていない状況に我慢ができなかったのだろう。公の場でマドリーの選手でありながら自分をコントロールできないのはとてもとてもとても情けない。ロナウドが同じことをしていたならロナウドを擁護する声は強かっただろう。(彼はそんなことしないが)しかしベイルはチーム1の高給取りでありながら試合にロクに出場できず&結果も残せずファンに向けてまともに声を発せていないならベイルを支持するマドリディスタは誰もいない。スペインでも試合直後からベイル放出を求める声は一気に強まっている。
ペレス、ソラーリがどう対応するのか不明だが、もうベンチにも座らないでもらいたい。ベイルがいなくてもアセンシオ、マリアーノ、ビニシウス、ブラヒムと優秀な若手選手がいる。彼らの成長を促すためにもベイルは必要ない。次節のコパクラシコではベンチ外のほうがいい。彼がいなくても勝てるし何も問題ない。ペレス&ソラーリは決断すべきだ。
ベイルよさらばだ。加入したときから君のプレーは好きになれなかった。ようやく来シーズンからいなくなり新たなスターがやってきてくれる。残念なことに君を支持するマドリディスタ、チームメイトは誰もいない。もう二度とマドリーでプレーする君をみたくない。
Viva! Vinicius Jr
18歳とは思えない圧巻のパフォーマンス
マンマミーア!クラシコでのVinicius Jrのパフォーマンスは最高にスペクタクルだった。18歳の少年がコパ・デル・レイの準決勝とはいえクラシコ、敵地カンプ・ノウで堂々たるプレーを披露するのは簡単なことではない。それを彼ときたら!バルセロナのセメドをきりきり舞いにし、ブスケッツを抜き、得点につながるパスをベンゼマに出しと素晴らしいプレーをみせてくれた。もしマドリーが負けていてもVinicius Jrのパフォーマンスをみるだけでお腹いっぱいになっていた。このままの調子を維持すればCLでもスタメンになるのは確実。ベンゼマ、モドリッチと同じく攻撃を牽引している。
18歳であれだけのプレーができるとは…。メンタルの強さが半端じゃない。5年後が楽しみでならない。
序列の変化はあるか
ベイルはいつもどおり1人だけリズムが異なるプレーをして、攻撃を停滞させていた。彼は怪我さえなければ世界でも有数のFWなのは間違いないが、毎シーズン怪我で離脱して調子を落とし、本調子へ戻るまで遅いのが常態化している。ベイルを中心としたチーム構築をめざしたロペテギは貧乏くじをひかされたといってもいい。ソラーリは公の場でベイルにプレッシャーをかけ続けている。クラシコではっきりしたのはベイルは一つのボーンにしかすぎず、特別扱いされることはないこと。調子が良ければスタメンでプレーし、相手によって出場するかしないかが決まる。
シーズンが終わるころにはViniciusとの序列が交代している可能性は十分にある。ペレスはViniciusを入団当初から持ち上げ起用するようにプレッシャーをかけ続けていた。ベイルも会長の庇護はあるが前半戦のパッとしないパフォーマンスから信頼を失った可能性も否定できない。
マドリディスタで彼にロナウドの代わりになると思っていた人は限りなくゼロで、スターとしての魅力もない。本来なら今シーズンでアディオスすべき選手だった。来シーズンはさすがに去ってくれるだろう。(強く願っている)
アザール獲得も遠ざかった?
最近の試合でのパフォーマンスとクラシコでの堂々としたプレーをみるとアザール獲得は遠ざかったのではないか。アザールはずっと「チェルシーに残りたい」「マドリーは子どものころからのあこがれ」と言ったどっちつかずのコメントを残している。本音はワールドカップ終了後マドリーに移籍したかったのだろう。最近のマドリーは若手有望株に投資しており高額な成熟した選手には手を出していない。アザールは28歳とサッカー選手でいえば残り僅かな旬しかなく円熟期に突入する。チェルシーとの契約も1年しか残されていないのに£1億もの移籍金を払うのは微妙なところ。
最近のコメントで「将来については決断した」とマドリーに正式オファーを出すようプレッシャーをかけている節があるので、近々移籍か残留か決まるだろう。個人的にはVInicius、来季加入することが決まっているロドリゴ、20歳ながら怪物的なプレーを披露するムバッペに投資するほうが短期・長期的にも理に適うと考える。来シーズンは今シーズンの結果に関わらず改革が行われることは確実だから、若手への投資を続けてもらいたい。
Vinicius Jrはマドリーで長くプレーすれば悪い時期もくるだろう。悪い時期も乗り越えてスーパースターになってほしい。彼はスターになる素質と資質を備えている。
VIVA!!!!! VINICIS JR!!!!
スモールチームの戦いと不完全なVAR
ようやくようやく勝った
けが人が続発しているチーム状況もあってか、引いて引いて引きまくってワンチャンスをものしてようやく勝った。ベティスが攻撃的なポゼッションサッカーを軸にしていることも影響しているが、レアルマドリードが下位のチームにスモールチームがやるような戦い方をして勝つのは見るに堪えない。CLの強敵ならまだしもリーガのベティス戦で5バックを敷いて勝っても嬉しくないし楽しくない。それだけチーム状況が最悪で移行期の現れといえるが。
ソラーリはCLかリーガのタイトルを獲得しない限り続投はない。イスコとの間にどういうトラブルがあるのか不明だが、起用しないことは解せない。ジダンとハメス・ロドリゲスもレギュラーから外したことで衝突はあったが、ハメスを起用しないことはなかった。うまくマネージメントしていた。マルセロも前節のコパから起用されなくなっているのでもしかしたらイスコと同じような問題があるのかもしれない。暫定監督として就任してからは移行期のチームを上手にマネージメントできていた印象だったが、ここにきて少しずつタガが外れている様子。今季は無冠で終わる可能性が高いのでCL出場権を獲得し来季に向けての計画を遂行してほしい。ドン・フロレンティーノペレスは会長の椅子を約束されていない。CL出場権を逃すことがあれば間違いなくアディオスだ。
VARはまだ未完成
カナレスが決めたゴールがVARで判定され結果的にゴールとなっている。目視でみるとい微妙な判定でどちらとも判断できる。テクノロジーで判断すると明らかなオフサイドだ。カルバハルがツイッターにアップしている。
— Dani Carvajal Ramos (@DaniCarvajal92) 2019年1月13日
VAR審判団がなぜオンサイドにしたのか不明だ。リーガで実施されているVARの問題は審判団が決定した過程が公開されていないこと。テレビ画面では場面が表示されるものの、スタジアムでは非公開となっている。視聴者は場面表示される映像をみても、VARの過程はまったくわからない。
カルバハルがツイートした映像ではDFラインとカナレスのポジションに線が引かれ明らかなオフサイドであることが証明されている。VAR審判団は同じ映像をみていないのだろうか。どちらにしても過程を公開しなければ恣意的な操作が行われている疑念は続く。10年以内にはAIが判断することになるだろうが、それまでは決定に至るまでのプロセスをリアルタイムで公開する必要がある。
JリーグでもVARは導入されるだろうから、スペインで問題となっていることを参考にしてもらいたい。リーガのVARはまだまだ不完全だ。