レアルマドリード情報

世界一偉大なクラブ、レアルマドリードについて書いています

メンデスの影響力とピントゥス残留

ロナウドは正式にユベントスへ

ロナウドは正式に9年間在籍したレアルマドリードを去り、イタリア随一のブッククラブユベントスへ移籍することになった。

マドリーの公式サイトでは大体的にロナウドへの感謝を伝え、ロナウドもマドリディスタへ別れの手紙を残している。

www.realmadrid.com

www.realmadrid.com

ビデオは感動的にまとめられロナウドの手紙も感謝の気持ちが綴られている。ペレスとロナウドの間には決定的な溝ができていたと言われているが、そういうことはお互い公にせず双方のメンツを保った別れとなったのが印象的。

マドリディスタとしては感謝しかない。ロナウドがいなければCL3連覇はなかった。新天地でも活躍するだろうが、マドリーとの試合だけは眠っていて欲しい。

ありがとう、ロナウド!

ロペテギへの疑念

questions

さて、新シーズンまであと1ヶ月となった。オドリオソラの加入とアークラフ・ハキミのドルトムント移籍が公式に発表され、移籍の噂話も活況を呈している。

移籍の噂で気になるニュースが飛び込んできた。ハメス・ロドリゲスの再加入とロドリゴ獲得の噂だ。

まずハメスから。

co.marca.com

マルカでハメスがマドリー復帰を望むとある。バイエルンとの関係から一筋縄ではいかないそうだが、ロペテギも高く評価しており、マドリーへの帰還の噂が現実になる可能性はまんざらでもなさそうだ。

ジダン体制下では冷遇されベンチ要員となり、ネガティブな話題が目立ったが、バイエルンへレンタルされると前半は停滞したが、ハインケスへ監督交代してからは躍動してチームに欠かせない戦力となった。CL準決勝2legでベルナベウでみせたパフォーマンスは印象的でゴールも決めたことでマドリディスタへのアピールとなった。

ワールドカップでは活躍できなかったが、マドリーでの活躍できるだけの実力は十分にある。

次はロドリゴ

as.com

アンチェロッティがナポリの監督に就任したことでベンゼマがナポリに移籍する可能性を考慮して、ロペテギがロドリゴを望んでいるという噂。

彼はカンテラ出身なため、UEFAの下部組織がチームに一定数必要なルールを満たすうえ、マドリーのアイデンティティは教える必要がない。バレンシアでも昨季活躍し、スペイン代表にも登録されたので旬の選手といえる。

ハメスとロドリゴ、ロナウドが移籍して数日後に噂された両者の代理人はメンデス。

 

Embed from Getty Images

サッカーファンで彼の存在を知らない人はいないだろう。ライオラと並んで世界で最も有名な代理人だ。メンデスは多数の有名な顧客を抱え、最も有名な顧客はロナウドとモウリーニョ。そして、新監督ロペテギの代理人でもある。

ロペテギはポルトガルのポルトの監督をした経歴がある。選手としても監督してもパッとしない経歴だったロペテギがポルトの監督になれたのはメンデスのお陰で、メンデスなしではスペイン代表の監督になることもできなかったそうだ。

メンデスはバレンシアの会長でシンガポール人のピーターリムと仕事をして、バレンシアの放出・補強を裏から牛耳っていた。リム政権下の初代監督、ヌーノはメンデスの顧客で新加入した選手のほとんどはメンデスが代理人を務めていた。

このような経緯から、自ら利益を得るためにロペテギを裏で操作しマドリーの補強へコミットしているのではないかというのは疑念を抱かずにはいられない。

ジダンがペレスですら予想していなかった辞任をし、新監督を早急に決めたいマドリーへロペテギを就任させ、ロナウドのユベントスへ移籍で手数料を稼ぎ、その後すぐに顧客であるハメスとロドリゴの噂をマルカとアスで報道させる。メンデスが中心にいることは明白だろう。

ハメスはマドリーでやれる実力はあっても、一度ローンで放出された選手が若手有望株以外で出戻りしたケースはない。ロドリゴに関してはマドリーでレギュラーで活躍できる選手だとは誰も思いまい。ましてやベンゼマの代わりを務めるのはまず不可能だ。

以上のことからメンデスの影響を強く感じずにはいられない。ロペテギがメンデスに強い恩義を感じていることも自らの補強リストではなくメンデスが望む補強リストを、ペレスに提出している可能性は否定できない。

モウリーニョが失敗したのはメンデスがドレッシングルームにまで入り、影響力を行使したことが原因の一つとされている。カシージャスとラモスはペレスにメンデスの出入り禁止を要求していたくらいだ。

ロペテギ体制で同じ過ちが繰り返されないことを祈るのみだ。

この疑念は移籍市場で誰が去り、誰が加入したかでわかるだろう。今のところ選手のなかにメンデスの顧客はいない。

明るい光、ピントゥスの残留

ジダンとロナウドが去り明るいニュースが少ないマドリーだが、フィジカルコーチのアントニオ・ピントゥスの残留はポジティブだ。

www.realmadrid.com

ロペテギはジダンが成功した要員としてピントゥスを挙げておりクラブへ残留を求めていた。GKコーチのリョピスも同様に残留を求めていたそうだが、ソシエダに行ってしまった。

www.elconfidencial.com

両名を失わず、ピントゥスだけでも残ったのは大きい。CL3連覇したチーム状況とフィジカルの状態まで把握していた彼が残ったのはロペテギが成功するための鍵となるだろう。また、セラピストのハビエル・マージョも残留している。

選手の移籍はネガティブな話題が先行しているが、コーチはポジティブなので、プレシーズンに良質なトレーニングができるかどうかチェックしたい。

ロナウドショックでなかなか新シーズンへ期待より不安がよぎるマドリー。ネイマール、ムバッペ、アザール、ケイン、いずれか一人は加入することになる。もし誰も加入せずオペレーションが失敗した場合、ロペテギの成功は難しくなり、ジダンを予期せぬ辞任で失い、絶対的アイドルであったロナウドを放出したペレスへ飛び火する。そうなれば会長の椅子は即座に飛んで行く。

ジダンとロナウドを放出した代償はリーガかCL4連覇以外あるまい。今季は結果が残せなければ監督だけでなく、ペレスの時代は終焉となるだろう。ペレスよりのマルカですら擁護はしまい。

すでにマドリディスタからは厳しい目がむけられている。