レアルマドリード情報

世界一偉大なクラブ、レアルマドリードについて書いています

継続路線と大きな変更

9番の補強とコバチッチの穴埋め

アトレティコに負けた。00年から決勝では一度も負けたことがない記録が破られた。決勝で負ける姿をみたことなかったのでショックだ。

前半の内容は今季を期待させるようなハイパフォーマンスを披露してくれた。とくにベイル、ベンゼマはロナウドがいなくなったので、活き活きとプレーをして「自分が主役になって得点を決めるぞ」という気概を強く感じることができた。

後半はマドリーだけでなくアトレティコもパフォーマンスが低下したが、シーズン開幕前なので当然のこと。マドリーは良質なポゼッションができず四苦八苦していた。カセミロが退いてからは攻守のバランスが崩れ、アトレティコに好き放題されてしまった。同点弾と3点目は完全に守備を崩されており、カセミロの重要性とアトレティコの今季の飛躍を感じた。

ロペテギは試合後、「負けたからといって何かしらの変更があるとは思えない」と発言しており、ペレスら経営陣にこれ以上の補強をするポリシーがないことを示唆した。

この発言は裏を返せば補強を求めているということだ。asにも同様の記事があった。

en.as.com

9番とコバチッチが抜けたMFを求めていることは明白だろう。

レバンドフスキ、イカルディ、ロドリゴ・・・と名前は挙がっているがどれも現実的なオプションではないだろう。イングランドは市場が閉まり、イタリアも17日で閉鎖となるので各クラブとも放出する可能性は低い。ロドリゴは移籍金が8000万€と高額なため動くことはないだろう。

昨年の活躍と現実的なオプションでいえば、リヨンのマリアーノになる。

 

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マドリディスタならご存知の通り、2年前はトップチームで活躍したカンテラーノだ。昨年はリーグアンで18ゴールの成績を収め、9番タイプなのでベンゼマの控えとしては申し分ない。マリアーノ自身もTwitterでasの"マリアーノはベンゼマの控えを望まない"を引用して、「マドリーの誘いには断れない」と記事を否定しているため、オファーがあればすぐに移籍は決まるだろう。

ボルハ・マジョラルは残念ながらトップチームで生き残るだけのポテンシャルはない。マドリーを出て違うチームでプレーしてもらいたい。

コバチッチの代わりはカンテラーノになりそうだ。

www.marca.com

ウルグアイ人のバルベルデが穴を埋めることになる。プレシーズンでいいプレーを披露していた。どれくらいできるかわからないが、カセミロのポジションを奪うくらいのプレーをみせてもらいたい。

マドリー攻撃への比重が高く個人で守備をカバーしないといけないので、求められる能力がハイレベルで難しい。カセミロと同じような能力を持つ選手はカンテくらいしかいないので、内部に解決策を求めるのは間違っていないと思われる。

何かしらの変更は必要

アトレティコに負けてわかったのは

  1. ロペテギは良い仕事をしていること
  2. 何かしらの大きな変更がいること

この2点だ。

誰が監督になってもジダンが築いた黄金期を継続するのが難しいことは最初からわかっていた。ロペテギは消去法で選ばれたが、非常に良い仕事をしている。プレシーズンから選手からの信頼を得ているのがわかるし、ロナウドが抜けた穴を埋めるため、ボールを保持して、攻守の切り替えを早くするコンセプトをすでに選手たちに落とし込んでいる。アトレティコに4点も取られ負けたことで彼への信頼が揺らぐことはない。

基本的な路線は継続すべきだが、何かしらの変更は必要だ。普通のチームには今のままでも勝てるが、アトレティコやバルサと戦って勝つのは難しい。全部をいじって変えるのではなく、アンチェロッティが攻撃のときは4−3−3で守備のときは4−4−2へスライドさせたような戦術的な何か。

試合後の記者会見でロペテギも何かしらの変化が必要なことは発言していたため、これから変化をみることができるだろう。

それが大型補強による変更なのか戦術的な変更なのかはマーケットが閉まるまでわからないが、ペレスが数シーズンの成功を継続すると明確に言っているので補強による変更はないだろう。

厳しい船出となったが、この敗戦を糧に前へ進んでもらいたい。そして、シーズンが終わるときにはジダンとロナウドがいたころより魅力的で成功したマドリーになることを願っている。