今夏大型移籍はあるか
<感動的な会見>
紆余曲折を経てロペテギが正式に新しい監督に就任した。
ベルナベウのパルコで行われた就任会見でロペテギは感極まって泣いていた。彼の家族も泣いていたところが感動的だった。代表の監督をワールドカップ開幕の前日に解任され、スペイン中のマスコミから非難轟々だったため家族としては様々な思いが駆け巡ったのだろう。彼の活躍を祈りたい。
<久しぶりの大型移籍は実現するか>
ワールドカップと並行して移籍市場も活発な動きが始まっている。
6月15日、マドリーは、ブラジル人ストライカー、ロドリゴ・ゴエス(Rodygo Goes)の獲得を発表している。17歳と未成年のため、正式に加入するのは今年の冬の移籍市場となっている。
サントス所属の若手有望株選手で、キレのあるドリブルが印象的な選手。技術的にも高いレベルにあり、ネイマールに似たタイプにみえる。
個人的に、ビニシウス(Vinicius)より将来性を感じる。近年のマドリーは将来性豊かな若手選手を青田買いしている。第一次ペレス政権ではそのときの旬の選手を獲得していたのとは正反対のポリシーだ。おそらく、移籍金高騰が理由だろう。
昨年のネイマールの移籍で更に高騰したため、当分の間方針は変わらないと思われる。
3年間大型補強せず、若手有望株を買う方針のペレスが今夏、大型補強する可能性はあるだろうか。
3年間連続でCLのタイトルを獲得しており、「成功しているチームの補強は最小限」は基本路線だ。ジダンの間は大型補強は一切行われなかった。
デ・ヘアとムバッペの補強には動いたが、前者は移籍市場最終日でFAXが届かない事務的ミスで破綻になり、後者は、出場機会が確保できない理由からパリに移籍することになった。
ジダンが監督の間もビックネームの獲得には動いているたため、今夏は獲得する可能性は高いと思われる。監督が新しく代わったこともそうだ。
最大の補強ターゲットは、もちろんネイマールだ。
ペレスも、「ネイマールはマドリーにいればバロンドールを獲得するのは簡単になる」と公に発言している。
会長としても、そろそろ自らの手腕を世界にみせたいところだろう。
ネイマール以外だと、アザール、レバンドフスキ、サラー、ケイン、といったところか。
アザールはペレスが望めばすぐに獲得できそうだが、今のマドリーでポジションはあるのか疑問。あと、ビックゲームで活躍できない印象強いので不要かと。
レバンドフスキは30歳を超えているし、ロナウドの補完を考慮するとベンゼマのほうが優位になるのでこちらも必要としていない。
サラーは、ベイルとタイプが同じなのでベイル売却がまず先だろう。彼のようなタイプはマドリーに入るとおもしろそうだ。
ケインは、すべての能力が平均的に高く、新しいガラクティコスにうってつけの人材。しかし契約を更新したため消滅したと考えていい。
ただいずれも、ネイマールと比べるとスター性はないのでネイマール一択しかない。
ネイマール加入すると戦術は変わるだろうから、楽しみではある。
彼以外にワールドカップでニュースターが表れれば、間違いなく獲得するだろう。そちらのほうがマドリディスタとしては楽しみだ。