レアルマドリード情報

世界一偉大なクラブ、レアルマドリードについて書いています

ロペテギ体制の放出候補

<ロペテギの志向するサッカー>

f:id:guvivva:20180622093926j:plain

スペイン代表でロペテギが率いた2年間、ポゼッションを主体としたサッカーを展開していた。その中心にいたのはイスコだった。彼は技術なら世界一の選手といって間違いない。その選手を中心にチームを運営していたことからも、ポゼッション+攻撃的な価値観をもった監督といえよう。

ジダンとロペテギを比較すると、両者ともポゼッション志向だが、ジダンのほうが現実的で勝つためにはカウンターを狙う戦術をする。一方ロペテギは、どの試合でも主導権を握り、DFは高いラインを保ち、相手陣内でボールを回す理想主義者だ。

そうなると、ポゼッションに不向きな選手は放出されることになる。

では誰が放出されることになるのだろうか?予測してみよう。

 

 

<放出候補>

昨年のパフォーマンスと合わせて放出されそうな選手を並べてみよう。

 (可能性大)
  • ベイル〜最終盤でのパフォーマンスは印象的だったが、マドリーに来てから毎シーズン長期離脱を繰り返し安定的なパフォーマンスをみせたことは一度もない。CLの決勝後、移籍の可能性に言及したのもマイナス。ロナウドのような活躍をしてからじゃないと。スタイルもフィジカルとスピードを活かすタイプなので、ポゼッションには不向き。年齢を考えても今が売りどきだ。

 

  • マジョラール〜確定的。出た試合では高確率で点を決めていたが、印象的なパフォーマンスはみせられず。まだ若いので他のチームで継続的に試合にでることが必要だろう。

 

  • マルコス・ジョレンテ〜レンタル先でのアラベスでのパフォーマンスが印象的だったが、トップチームではインパクトを残せなかった。9月に行われたリーガ3節レバンテ戦で初先発したパフォーマンスで決まった感があった。クロースとダブルボランチを組んでいたが、完全に浮いていて、マドリーのレベルではないことを露呈してしまった。テクニカルでロペテギの好きなタイプだろうが、実力不足のため放出されるのは間違いない。

 

  • カシージャ〜昨年は一気に衰えた。コパでのパフォーマンスは最悪で、ナバスが休養のときに出場した試合でも低調なパフォーマンスに収支した。経営陣が新しいポルテーロの獲得を目指していることもあるので放出されるのは確定的だろう。
 (可能性中)
  • ダニ・セバージョス〜チームがリーガで低調なパフォーマンスだったのに引きづられて、セバージョスも良くなかった。技術は間違いなくマドリーでやれるレベルにあるし、スター選手が集まるマドリーにいても物怖じしないメンタルがあるのもいい。問題はフィジカルの弱さ。もっと走れてインテンシティがないと厳しい。ロペテギは好きなタイプだろうから、残留する可能性はある。残るか去るかはプレシーズンで決まるだろう。放出されるならレンタルとなる。

 

  • ルカ・ジダン〜第3ポルテーロだったため出場機会はリーガ最終節での消化試合1試合のみだった。ジダンが監督を辞めたので移籍することになるだろう。

 

  • アークラフ・ハキミ〜個人的には好きな選手。縦への推進力があり攻撃力が魅力で19歳と若い。カンテラーノなのもいい。彼もプレシーズンで去就が決まるだろう。ポゼッションサッカーで活きるタイプだと思うので、ロペテギは残す可能性は十分にある。

 

  • テオ・エルナンデス〜ジョレンテと同様、アラベスでのパフォーマンスを評価され加入。マルセロがいるため出場機会は限られた。前半戦は低調なパフォーマンスだったが、最終盤になり彼らしく思い切りのよい攻撃力を披露してくれた。彼も20歳と将来性はあるので、プレシーズンで去就が決まるだろう。

 

  • バジェホ〜ぺぺの後釜としてフロントに期待されて加入。途中不運な怪我もありインパクトのあるパフォーマンスはみせられなかった。スペイン代表ではサブとして途中まで同行しているので、ロペテギの評価は高いのだろう。おそらく残ることになるだろうが、プレシーズンで低調な出来に終わればレンタルに出される可能性もある。

 

  • コバチッチ〜本人が出場機会を求めて移籍を希望している。経営陣は放出を望んでいない。カセミロの控えとして素晴らしいプレーをしていたので、彼と同等の選手を獲得できた場合放出されるだろう。ポゼッション、カウンターどちらにも対応できるのも魅力的。最終的にはロペテギの判断になるだろう。
 (可能性低)
  • ロナウド〜CL決勝後のインタビューで移籍するニュアンスの発言をしたことが影響。ペレスもロナウドも残留が基本路線なのは間違いない。移籍する可能性は相当低い。もし、移籍するならよほど交渉がうまく行かなかったときだけなので、豪腕ペレスが自身のイメージを崩してスーパースターを放出することはないだろう。ロペテギは「メッシがNO1」と過去のインタビューで発言しているが、ロナウドを放出することは望んでいないだろう。試合に出れば必ず点を決めてくれる選手を放出するのは馬鹿げた行為だ。

<入れ替えは最小限>

ロペテギになっても選手の出入りは最小限に終わるだろう。ベイル、マジョラール、ジョレンテ、カシージャだけに終わる可能性もある。最新の報道によると、ロペテギは、ジダン体制下でフィジカルコーチだった、アントニオ・ピントゥス。GKコーチのルイス・ロピスの両名の残留を希望しているそうで、CL3連覇のチームの基盤を継続する意向だ。

また、アシスタントコーチにはグティの入閣も検討しているとの情報もあり、継続とマドリーのレジェンドの力を借りてチーム運営を行いたい意図が垣間見える。

ワールドカップが盛り上がっているが、マドリーのチーム作りは着々と進んでいる。