レアルマドリード情報

世界一偉大なクラブ、レアルマドリードについて書いています

メンデスの影響力とピントゥス残留

ロナウドは正式にユベントスへ

ロナウドは正式に9年間在籍したレアルマドリードを去り、イタリア随一のブッククラブユベントスへ移籍することになった。

マドリーの公式サイトでは大体的にロナウドへの感謝を伝え、ロナウドもマドリディスタへ別れの手紙を残している。

www.realmadrid.com

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ビデオは感動的にまとめられロナウドの手紙も感謝の気持ちが綴られている。ペレスとロナウドの間には決定的な溝ができていたと言われているが、そういうことはお互い公にせず双方のメンツを保った別れとなったのが印象的。

マドリディスタとしては感謝しかない。ロナウドがいなければCL3連覇はなかった。新天地でも活躍するだろうが、マドリーとの試合だけは眠っていて欲しい。

ありがとう、ロナウド!

ロペテギへの疑念

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さて、新シーズンまであと1ヶ月となった。オドリオソラの加入とアークラフ・ハキミのドルトムント移籍が公式に発表され、移籍の噂話も活況を呈している。

移籍の噂で気になるニュースが飛び込んできた。ハメス・ロドリゲスの再加入とロドリゴ獲得の噂だ。

まずハメスから。

co.marca.com

マルカでハメスがマドリー復帰を望むとある。バイエルンとの関係から一筋縄ではいかないそうだが、ロペテギも高く評価しており、マドリーへの帰還の噂が現実になる可能性はまんざらでもなさそうだ。

ジダン体制下では冷遇されベンチ要員となり、ネガティブな話題が目立ったが、バイエルンへレンタルされると前半は停滞したが、ハインケスへ監督交代してからは躍動してチームに欠かせない戦力となった。CL準決勝2legでベルナベウでみせたパフォーマンスは印象的でゴールも決めたことでマドリディスタへのアピールとなった。

ワールドカップでは活躍できなかったが、マドリーでの活躍できるだけの実力は十分にある。

次はロドリゴ

as.com

アンチェロッティがナポリの監督に就任したことでベンゼマがナポリに移籍する可能性を考慮して、ロペテギがロドリゴを望んでいるという噂。

彼はカンテラ出身なため、UEFAの下部組織がチームに一定数必要なルールを満たすうえ、マドリーのアイデンティティは教える必要がない。バレンシアでも昨季活躍し、スペイン代表にも登録されたので旬の選手といえる。

ハメスとロドリゴ、ロナウドが移籍して数日後に噂された両者の代理人はメンデス。

 

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サッカーファンで彼の存在を知らない人はいないだろう。ライオラと並んで世界で最も有名な代理人だ。メンデスは多数の有名な顧客を抱え、最も有名な顧客はロナウドとモウリーニョ。そして、新監督ロペテギの代理人でもある。

ロペテギはポルトガルのポルトの監督をした経歴がある。選手としても監督してもパッとしない経歴だったロペテギがポルトの監督になれたのはメンデスのお陰で、メンデスなしではスペイン代表の監督になることもできなかったそうだ。

メンデスはバレンシアの会長でシンガポール人のピーターリムと仕事をして、バレンシアの放出・補強を裏から牛耳っていた。リム政権下の初代監督、ヌーノはメンデスの顧客で新加入した選手のほとんどはメンデスが代理人を務めていた。

このような経緯から、自ら利益を得るためにロペテギを裏で操作しマドリーの補強へコミットしているのではないかというのは疑念を抱かずにはいられない。

ジダンがペレスですら予想していなかった辞任をし、新監督を早急に決めたいマドリーへロペテギを就任させ、ロナウドのユベントスへ移籍で手数料を稼ぎ、その後すぐに顧客であるハメスとロドリゴの噂をマルカとアスで報道させる。メンデスが中心にいることは明白だろう。

ハメスはマドリーでやれる実力はあっても、一度ローンで放出された選手が若手有望株以外で出戻りしたケースはない。ロドリゴに関してはマドリーでレギュラーで活躍できる選手だとは誰も思いまい。ましてやベンゼマの代わりを務めるのはまず不可能だ。

以上のことからメンデスの影響を強く感じずにはいられない。ロペテギがメンデスに強い恩義を感じていることも自らの補強リストではなくメンデスが望む補強リストを、ペレスに提出している可能性は否定できない。

モウリーニョが失敗したのはメンデスがドレッシングルームにまで入り、影響力を行使したことが原因の一つとされている。カシージャスとラモスはペレスにメンデスの出入り禁止を要求していたくらいだ。

ロペテギ体制で同じ過ちが繰り返されないことを祈るのみだ。

この疑念は移籍市場で誰が去り、誰が加入したかでわかるだろう。今のところ選手のなかにメンデスの顧客はいない。

明るい光、ピントゥスの残留

ジダンとロナウドが去り明るいニュースが少ないマドリーだが、フィジカルコーチのアントニオ・ピントゥスの残留はポジティブだ。

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ロペテギはジダンが成功した要員としてピントゥスを挙げておりクラブへ残留を求めていた。GKコーチのリョピスも同様に残留を求めていたそうだが、ソシエダに行ってしまった。

www.elconfidencial.com

両名を失わず、ピントゥスだけでも残ったのは大きい。CL3連覇したチーム状況とフィジカルの状態まで把握していた彼が残ったのはロペテギが成功するための鍵となるだろう。また、セラピストのハビエル・マージョも残留している。

選手の移籍はネガティブな話題が先行しているが、コーチはポジティブなので、プレシーズンに良質なトレーニングができるかどうかチェックしたい。

ロナウドショックでなかなか新シーズンへ期待より不安がよぎるマドリー。ネイマール、ムバッペ、アザール、ケイン、いずれか一人は加入することになる。もし誰も加入せずオペレーションが失敗した場合、ロペテギの成功は難しくなり、ジダンを予期せぬ辞任で失い、絶対的アイドルであったロナウドを放出したペレスへ飛び火する。そうなれば会長の椅子は即座に飛んで行く。

ジダンとロナウドを放出した代償はリーガかCL4連覇以外あるまい。今季は結果が残せなければ監督だけでなく、ペレスの時代は終焉となるだろう。ペレスよりのマルカですら擁護はしまい。

すでにマドリディスタからは厳しい目がむけられている。

 

 

 

 

 

 

ロナウドはユベントスへ

ロナウド移籍は決定的

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クリスティアーノ・ロナウド(33)はユベントスへ移籍することが決定的となった。

www.afpbb.com

移籍金は1億2000万€、年俸は3000万€、契約年数は2022年までの4年契約との報道がなされている。ドイツですでにメディカルチェックを受けたとの情報もある。

ロナウドの代理人メンデスは「もしロナウドがマドリーから去るならずっと感謝することになる。そして、新しいキャリアは素晴らしいチャレンジとなる」と発言していることからも、移籍することは99%決まりだろう。

www.marca.com

ロナウドは、16~17シーズンCL優勝後、ペレスが年俸の値上げを約束したが反故にされたこと、自身の後釜としてネイマール獲得をほのめかす発言をしたことへ不信感を募らせことが原因で移籍を決断したそうだ。

他にも脱税容疑の裁判に嫌気を指したこと、CL3連覇してジダンが去り新しいチャレンジを必要としたこと、子供の時からユベントスが好きだったこと、様々な理由が日々報道されているが、正式に移籍が決定した後に本人から語られることだろう。

ペレスが移籍を了承した訳

メッシと並んで一時代を築いたスーパースターの移籍金が1億€ほどしかないの驚きでしかない。昨年のネイマールの移籍金を越える価値はある。マドリーが高騰する市場でビッククラブなら誰もが払える額にしたのは、早急にロナウドの移籍を決定し、新しいプロジェクトを始めるためだ。

核となるのはもちろん彼、ネイマール。

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ネイマール、ムバッペと公式発表で合意を否定したが、水面下ではネイマール獲得へ向け確実に動き出している。スペインメディアもロナウド移籍でロナウド一色だが、ネイマール移籍へペレスが動いていることは公然の秘密となっている。

ワールドカップの新しいスターも新プロジェクトに含まれる。キリアン・ムバッペが候補だろう。

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アルゼンチン戦でのPKを獲得したときのドリブルの速さ、ゴールの精度、洗練され成熟したプレーは間違いなく新しいスターの到来を感じさせるものだった。

ネイマール、ムバッペの二人を同時に獲得するのはほぼ不可能だろうからネイマールが無理な場合はムバッペになるだろう。UEFAがパリのFFP違反の再調査を開始したため結果次第では両者獲得も有り得るのかもしれない。

ネイマール、ムバッペ獲得が無理なら、アザール、ディバラ獲得へ動くことになる。ただ、ネイマール、ムバッペ比較した場合、ランクは一つ落ちるイメージが強いので、あくまで最終手段だろう。

移籍市場ではなく現有戦力では、マルコ・アセンシオのブレイクにも期待がかかる。

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移籍1年目から活躍し、メンタルも非常に強い彼は、ロナウドの代わりになれる素質は十分にある。クラブも相当期待しており、新監督ロペテギもイスコと並んで重用しているのため、新シーズンはレギュラーとして活躍することだろう。

CL3連覇を達成し、ジダンが辞任し、ロナウド移籍が決定的となったことは「大きな変化」なので、新プロジェクトでの大幅な選手の入れ替えはないと予想している。

ソシエダからオドリオソラの移籍が正式に発表され、新プロジェクトは着々と進んでいる。

www.realmadrid.com

ロナウド移籍の是非

ディ・ステファノ、ジダンと並ぶレジェンドとなったロナウドを放出することのダメージは当然ある。毎シーズン40ゴール以上を決め続け、重要な試合ではゴールを決める選手はメッシ以外いない。マーケティング面でもグローバルに影響力のあるロナウドを放出するのは痛手になる。

それでもクラブは移籍を了承し、新プロジェクトを始めるのは長期的な戦略から判断したためだろう。

ロナウドは今年34歳になり、トップレベルでプレーできなくなるのも時間の問題だ。あと3年もマドリーの要求するレベルを維持するのは困難だろう。年齢による衰えは誰であれやってくる。

また、彼はピッチ内外で多大な影響力があり一つの言動がメディアで大きく報じられチーム・クラブへ影響を与える。バルセロナと違い、「選手よりクラブ」の方針が徹底しているため、CL決勝後前からクラブへの不満を定期的に発言していたロナウドに見切りをつけたことも考えられる。

「レアルマドリードの流儀」のなかで、ディ・マリアとマケレレは年俸の増額を要求したが、選手の給与上限と階級が厳格に守られているため、去ることになったと書かれていた。過大な要求は絶対に受け入れない。選手側が折れない場合はどれだけ素晴らしい活躍をしてもマーケットへ向かう。ロナウドの放出もクラブの規律と価値を優先した結果ではないだろうか。

THE REAL MADRID WAY レアル・マドリードの流儀

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 そうはいっても結局のところ、新シーズンが開幕し、タイトルを獲得できれば成功でできなければ失敗の烙印をおされるのがレアルマドリードというクラブだ。ロナウドの移籍の是非はシーズンが終わってから評価されることになる。

今夏の移籍市場はロナウド移籍とワールドカップが開催されていることから、活況を呈することは間違いない。ジダン政権下の3年間移籍市場で沈静化していたマドリーも精力的に動くことになるだろう。

Gracias y Adios!!! Cristiano Ronaldo!!! Buena suerte!!!

ロペテギ体制の放出候補

<ロペテギの志向するサッカー>

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スペイン代表でロペテギが率いた2年間、ポゼッションを主体としたサッカーを展開していた。その中心にいたのはイスコだった。彼は技術なら世界一の選手といって間違いない。その選手を中心にチームを運営していたことからも、ポゼッション+攻撃的な価値観をもった監督といえよう。

ジダンとロペテギを比較すると、両者ともポゼッション志向だが、ジダンのほうが現実的で勝つためにはカウンターを狙う戦術をする。一方ロペテギは、どの試合でも主導権を握り、DFは高いラインを保ち、相手陣内でボールを回す理想主義者だ。

そうなると、ポゼッションに不向きな選手は放出されることになる。

では誰が放出されることになるのだろうか?予測してみよう。

 

 

<放出候補>

昨年のパフォーマンスと合わせて放出されそうな選手を並べてみよう。

 (可能性大)
  • ベイル〜最終盤でのパフォーマンスは印象的だったが、マドリーに来てから毎シーズン長期離脱を繰り返し安定的なパフォーマンスをみせたことは一度もない。CLの決勝後、移籍の可能性に言及したのもマイナス。ロナウドのような活躍をしてからじゃないと。スタイルもフィジカルとスピードを活かすタイプなので、ポゼッションには不向き。年齢を考えても今が売りどきだ。

 

  • マジョラール〜確定的。出た試合では高確率で点を決めていたが、印象的なパフォーマンスはみせられず。まだ若いので他のチームで継続的に試合にでることが必要だろう。

 

  • マルコス・ジョレンテ〜レンタル先でのアラベスでのパフォーマンスが印象的だったが、トップチームではインパクトを残せなかった。9月に行われたリーガ3節レバンテ戦で初先発したパフォーマンスで決まった感があった。クロースとダブルボランチを組んでいたが、完全に浮いていて、マドリーのレベルではないことを露呈してしまった。テクニカルでロペテギの好きなタイプだろうが、実力不足のため放出されるのは間違いない。

 

  • カシージャ〜昨年は一気に衰えた。コパでのパフォーマンスは最悪で、ナバスが休養のときに出場した試合でも低調なパフォーマンスに収支した。経営陣が新しいポルテーロの獲得を目指していることもあるので放出されるのは確定的だろう。
 (可能性中)
  • ダニ・セバージョス〜チームがリーガで低調なパフォーマンスだったのに引きづられて、セバージョスも良くなかった。技術は間違いなくマドリーでやれるレベルにあるし、スター選手が集まるマドリーにいても物怖じしないメンタルがあるのもいい。問題はフィジカルの弱さ。もっと走れてインテンシティがないと厳しい。ロペテギは好きなタイプだろうから、残留する可能性はある。残るか去るかはプレシーズンで決まるだろう。放出されるならレンタルとなる。

 

  • ルカ・ジダン〜第3ポルテーロだったため出場機会はリーガ最終節での消化試合1試合のみだった。ジダンが監督を辞めたので移籍することになるだろう。

 

  • アークラフ・ハキミ〜個人的には好きな選手。縦への推進力があり攻撃力が魅力で19歳と若い。カンテラーノなのもいい。彼もプレシーズンで去就が決まるだろう。ポゼッションサッカーで活きるタイプだと思うので、ロペテギは残す可能性は十分にある。

 

  • テオ・エルナンデス〜ジョレンテと同様、アラベスでのパフォーマンスを評価され加入。マルセロがいるため出場機会は限られた。前半戦は低調なパフォーマンスだったが、最終盤になり彼らしく思い切りのよい攻撃力を披露してくれた。彼も20歳と将来性はあるので、プレシーズンで去就が決まるだろう。

 

  • バジェホ〜ぺぺの後釜としてフロントに期待されて加入。途中不運な怪我もありインパクトのあるパフォーマンスはみせられなかった。スペイン代表ではサブとして途中まで同行しているので、ロペテギの評価は高いのだろう。おそらく残ることになるだろうが、プレシーズンで低調な出来に終わればレンタルに出される可能性もある。

 

  • コバチッチ〜本人が出場機会を求めて移籍を希望している。経営陣は放出を望んでいない。カセミロの控えとして素晴らしいプレーをしていたので、彼と同等の選手を獲得できた場合放出されるだろう。ポゼッション、カウンターどちらにも対応できるのも魅力的。最終的にはロペテギの判断になるだろう。
 (可能性低)
  • ロナウド〜CL決勝後のインタビューで移籍するニュアンスの発言をしたことが影響。ペレスもロナウドも残留が基本路線なのは間違いない。移籍する可能性は相当低い。もし、移籍するならよほど交渉がうまく行かなかったときだけなので、豪腕ペレスが自身のイメージを崩してスーパースターを放出することはないだろう。ロペテギは「メッシがNO1」と過去のインタビューで発言しているが、ロナウドを放出することは望んでいないだろう。試合に出れば必ず点を決めてくれる選手を放出するのは馬鹿げた行為だ。

<入れ替えは最小限>

ロペテギになっても選手の出入りは最小限に終わるだろう。ベイル、マジョラール、ジョレンテ、カシージャだけに終わる可能性もある。最新の報道によると、ロペテギは、ジダン体制下でフィジカルコーチだった、アントニオ・ピントゥス。GKコーチのルイス・ロピスの両名の残留を希望しているそうで、CL3連覇のチームの基盤を継続する意向だ。

また、アシスタントコーチにはグティの入閣も検討しているとの情報もあり、継続とマドリーのレジェンドの力を借りてチーム運営を行いたい意図が垣間見える。

ワールドカップが盛り上がっているが、マドリーのチーム作りは着々と進んでいる。

 

 

今夏大型移籍はあるか

Real Madrid

<感動的な会見>

紆余曲折を経てロペテギが正式に新しい監督に就任した。

ベルナベウのパルコで行われた就任会見でロペテギは感極まって泣いていた。彼の家族も泣いていたところが感動的だった。代表の監督をワールドカップ開幕の前日に解任され、スペイン中のマスコミから非難轟々だったため家族としては様々な思いが駆け巡ったのだろう。彼の活躍を祈りたい。

<久しぶりの大型移籍は実現するか>

ワールドカップと並行して移籍市場も活発な動きが始まっている。

6月15日、マドリーは、ブラジル人ストライカー、ロドリゴ・ゴエス(Rodygo Goes)の獲得を発表している。17歳と未成年のため、正式に加入するのは今年の冬の移籍市場となっている。

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サントス所属の若手有望株選手で、キレのあるドリブルが印象的な選手。技術的にも高いレベルにあり、ネイマールに似たタイプにみえる。

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個人的に、ビニシウス(Vinicius)より将来性を感じる。近年のマドリーは将来性豊かな若手選手を青田買いしている。第一次ペレス政権ではそのときの旬の選手を獲得していたのとは正反対のポリシーだ。おそらく、移籍金高騰が理由だろう。

昨年のネイマールの移籍で更に高騰したため、当分の間方針は変わらないと思われる。

3年間大型補強せず、若手有望株を買う方針のペレスが今夏、大型補強する可能性はあるだろうか。

3年間連続でCLのタイトルを獲得しており、「成功しているチームの補強は最小限」は基本路線だ。ジダンの間は大型補強は一切行われなかった。

デ・ヘアとムバッペの補強には動いたが、前者は移籍市場最終日でFAXが届かない事務的ミスで破綻になり、後者は、出場機会が確保できない理由からパリに移籍することになった。

ジダンが監督の間もビックネームの獲得には動いているたため、今夏は獲得する可能性は高いと思われる。監督が新しく代わったこともそうだ。

最大の補強ターゲットは、もちろんネイマールだ。

ペレスも、「ネイマールはマドリーにいればバロンドールを獲得するのは簡単になる」と公に発言している。

会長としても、そろそろ自らの手腕を世界にみせたいところだろう。

ネイマール以外だと、アザール、レバンドフスキ、サラー、ケイン、といったところか。

アザールはペレスが望めばすぐに獲得できそうだが、今のマドリーでポジションはあるのか疑問。あと、ビックゲームで活躍できない印象強いので不要かと。

レバンドフスキは30歳を超えているし、ロナウドの補完を考慮するとベンゼマのほうが優位になるのでこちらも必要としていない。

サラーは、ベイルとタイプが同じなのでベイル売却がまず先だろう。彼のようなタイプはマドリーに入るとおもしろそうだ。

ケインは、すべての能力が平均的に高く、新しいガラクティコスにうってつけの人材。しかし契約を更新したため消滅したと考えていい。

ただいずれも、ネイマールと比べるとスター性はないのでネイマール一択しかない。

ネイマール加入すると戦術は変わるだろうから、楽しみではある。

彼以外にワールドカップでニュースターが表れれば、間違いなく獲得するだろう。そちらのほうがマドリディスタとしては楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

ロペテギの就任と解任

6月12日、レアルマドリードの新監督にスペイン代表監督のロペテギ就任が公式に発表された。契約期間は3年となっている。

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様々な候補がメディアに挙がっていた中で、ロペテギはサプライズ人事となった。代表との契約を3週間前に更新しており、どのメディアも予想に挙がっていなかった。サッカーは何が起こるかわからないを地で行くようなニュースである。

発表はワールドカップ開催の2日前にされた。マドリーとしては一刻も早く新体制のもとクラブ運営をしたかったことや、ジダン辞任後1ヶ月も新しい監督がみつからないのはクラブの価値を損なうという判断したためこのタイミングになったと考えている。

結果的にこの判断により、ロペテギはスペインサッカー協会より解任されてしまった。

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たった2日の間で就任と解任を体験する監督はそういない。しかもレアルマドリードとスペイン代表の監督だ。彼にとっては天国と地獄。そう形容するのがふさわしいような結末となってしまった。

ペレス会長以下、経営陣が顛末をどう思っているかは定かではないが、おそらくプラスとマイナスならプラスのほうに捉えているのではないか。

スペイン代表の人気はレアルとバルサ、スペイン中にある大小の地域に密着したクラブからすれば大きくない。サッカー文化が定着している分、国よりも地域に愛着をもって熱狂的に応援するファンのほうが多い。

だからワールドカップの直前に代表監督を引き抜いて発表することを行っても、クラブへのダメージは小さいと判断したのではないだろうか。

そうでなければ、「クラブのイメージ」を何より大事にするペレスがこういった判断をするとは思えない。

現場の観点からみても、早期に代表の仕事が終わり、新シーズンのチーム運営を行ってもらいたかったのは間違いない。

クラブのイメージは短期的に残っても長期的にダメージが少ないだろう。

しかし、ロペテギ本人のダメージは深刻な様相だ。

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イエロが相当大きなジェスチャーでロペテギへ一方的に何かをまくしたてるように言い、ロペテギは何も言わずただうつむいて聞いているだけだ。

イエロはスペインサッカー協会の職に就いているため、今回の判断を批判しているのだろう。

報道では、「協会はロペテギとマドリーが交渉していたのは把握していた」や「ロペテギが協会にマドリー就任を知らせたのは公式発表5分前」と真偽が不明なので、イエロが何を言ったのかはわからない。

どちらにせよ、ロペテギとマドリーのスペインサッカー協会への対応はまずかったと言うしかない。結果は、マドリーへの来季新監督になることが就任発表⇒即代表監督解任になったわけだ。

ロペテギはすぐにマドリーの仕事に取りかかれるのだろうか?ワールドカップの指揮をとれずクビになり、トップチームの監督しての実績は何も残していない。

救いなのは、ラモスやイニエスタがロペテギの続投を協会へ求めていた報道があること。ポルトガル戦まで2日しかないこともあるだろうが、ロペテギへの信頼がなければ選手たちから続投の声はでてこない。

特にラモスはマドリーのカピタンでもあるから、彼からの信任がないとチームをまとめるのは不可能だろう。

ロペテギは非常に複雑な状態での新監督就任になりそうだ。新しいシーズンはマドリディスタには辛い1年になるかもしれない。

プレシーズンまであと1ヶ月はあるので、それまでどういった動きがあるのか注視してワールドカップ視聴を楽しみたい。

 

 

ロナウドの移籍

ー移籍現実味ー

クリスティアーノ・ロナウドの移籍が盛り上がっている。

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キエフでの優勝後のインタビューで本人が「マドリーでは幸せだった」と移籍をほのめかす発言をしてから一気に過熱している。

ロナウドの移籍は毎年の恒例行事となっていて「また今年もか」と結局残るのはわかっていたから楽しみながらみていたが今回はどうも様相が違う。

ペレスとホセ・アンヘル・サンチェスGMとロナウドの代理人メンデスが会談を行い、具体的にクラブ側が条件を提示し、受け入れられないなら移籍先をみつけてくださいとの報道が表にでている。

昨年までは、「ロナウドは残る」といったコメントしか表にでてこなかったので、真剣に経営陣は放出に向けた下地をつくっている印象を受ける。

ー選手としてブランドとしてのロナウドー

ロナウドは今年で34歳になる。一般的にサッカー選手のキャリアは25歳と短命である。この年齢になっても異次元の活躍をトップレベルで続けるのは日々のハードなトレーニングの賜物だろう。

誰しも体の衰えに伴うキャリアの終わりはいつかやってくる。34歳は一般社会ではまだまだ若いが、サッカー選手としては老体だ。

選手本人は、先日のEL Chiringuitoのインタビューで「40歳まで続けたい」と言っていたが、彼があと5年もマドリーで続けられる肉体をキープするのは至難の技だ。

どこかで「売るタイミング」がやってくる。クラブはマドリーで引退してもらうのか、今売って巨額の移籍金を得るのか?どちらかを決断する時期にきている。

選手としてははっきりと売る時期だが、マーケティングの面では放出するメリットはない。ロナウドのブランド力はサッカー選手のなかではトップであるうえ、世界中のスポーツ選手のなかでもトップクラスだ。

在籍9年間で、レアルマドリードの価値向上に最も貢献したといっても過言ではない。

選手としてのロナウド、ブランドとしてのロナウド。両方を天秤にかけたときにどちらを考慮するのか。

選手としてのロナウドの代わりはおらずブランドとしてもいない。

彼と同じ影響力をもつ選手はメッシくらいだ。残念ながらメッシはバルセロナの選手だから獲得はできない。

ネイマールはロナウドとメッシにはなれないが、近いところまではきている。

そうなると、今が最後の売るタイミングなのかもしれない。

今を逃せば中国かアメリカでキャリアの余生をおくるまでマドリーに残ることになるだろう。

ペレスは売るタイミングを間違えない。クラブを維持・発展させるためならロナウドでも放出する。「ロナウドが残る?彼には契約がある」と発言したのをみてペレスの方針がブレることはないと確信した。

ーロナウドが去る可能性は高いー

選手寿命、能力、ブランド、財政、クラブポリシー、ペレス会長、マーケティングの観点から総合して、ロナウドは移籍することになりそう。

ロナウドは本心では残りたいと間違いなく思っているだろう。カピタンが言ったとおり、レアルマドリードより良い場所は世界中どこにもない。

残るならロナウド側が交渉で折れるしかない。ペレスら経営陣が譲歩することはまずない。断言できる。バルセロナはメッシの年俸を人件費バランスを崩してでも引き上げたが、クラブのポリシー、財政を脅かすような要求は誰であれ絶対に受け入れない。マケレレやディマリアはそれで去った。選手よりクラブ、マドリーでは他のクラブより徹底されている。

しかし、彼の発言、メディアにでるニュースを見る限り、今のところロナウド側が折れることはなさそうだ。ワールドカップ前に移籍先まで決まることはないだろうが、マドリーから移籍することで合意することはありえる。

ジダンが去り、ロナウドまでアディオスになるとマドリディスタとしては寂しい気持ちになるが、いつかサイクルは終わる。

18/19シーズンは新しい歴史が始まるのだろうか。

新しい象徴は噂の彼になるだろうか?

楽しみだ。

 

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移籍情報(6月6日)現在

ジダンが辞任したことにより選手の移籍交渉は本格的に始まっておらず、新しい選手の名前もあまり表にでていないが、現時点での移籍のうわさをまとめる。

madridista.hatenadiary.jp

 

マネ(リバプール)FW

en.as.com

ジダンが辞任していなかったら最初の補強になっていたとのこと。交渉はストップしているそう。新監督が誰になるかにより獲得の是非が決まるとある。ソースが、フランス・フットボールなので信憑性は高い。CL決勝でみせたスピード感のある動きは印象的。

 

オマール・マスカレール(フランクルト)MF

www.goal.com

2月26日の情報とはいえこれも信憑性高い。カンテラーノで移籍金もかからないためあり得る。フランクフルト前監督のコバチがバイエルンの新監督に就任することが決まっており、彼はマスカレールを獲得したいとの情報もある。守備的MFとしてマルコス・ジョレンテ、もしくはコバチッチの代わりに加入するかも。

 

アザール(チェルシー)FW

www.goal.com

ペレス会長がデ・ヘア獲得はどうかとジダンにもちかけたが拒否し、ジダンはアザール獲得を希望したがペレスに断れたため監督辞任したという流れからでてきた話。ソースが、The Sunのため信憑性は低い。アザールは前々から噂されてきているし、デ・ヘアは高額の移籍金が想定されるためどうなのか。

 

アリソン(ローマ)GK

football-tribe.com

カシージャの去就が未定なうえナバスが高齢だからあり得る。ペレスは3年前から新しいGKを求めているから今年の夏は新しいGKを獲得する可能性は非常に高い。スペイン人GKを望んでいると言われており、今年の冬にはビルバオのケパを獲得直前までいった経緯がある。アリソンはブラジル人のためそこはどうだろうか。またケパにいくのか??

 

ネイマール(PSG)

www.goal.com

www.jiji.com

パリに移籍してからずっと噂されている彼。日々新しいニュースがでてくる。移籍市場が終わるまでどうなるか予想がつかない。個人的には、可能性は十分にあると思う。パリがカタール国家のバックアップを受けていることでややこしいが、ペレスのこれまでの辣腕ぶりをふりかえるとビックトランスファーが成立するかも。マドリーの選手たちもネイマールに関して好意的なメッセージばかりなのことも移籍の信憑性を高めている。市場が閉まるまで大注目だ。