レアルマドリード情報

世界一偉大なクラブ、レアルマドリードについて書いています

すでに終わった今シーズン

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5敗目

エイバル戦は悲惨の一言だった。勇気も戦う姿勢も最後まで諦めない「ファニートの精神」もなかった。何もなかった。ジダン政権下では勝敗に関係なくワクワクする試合を毎試合堪能できた。ほぼ同じメンバーでありながら半年でここまで落ちるとは…組織を構築するのは簡単ではないが瓦解するのはあっという間だ。

ロペテギが解任されソラリが暫定監督になって5連勝して、改善された思っていたが病巣は根深いようだ。11月ですでに5敗もしているのはここ最近はなかった。幸いなのはバルセロナ、アトレティコとも結果がでていないので、勝ち点が5しか開いていないことだけだ。

エイバル戦は今シーズンが終わったと強く感じた試合だった。クラブワールドカップも優勝できない可能性は高いし、リーガ、CL、コパ・デル・レイも獲得できず無冠で終わることはほぼ確定だろう。それくらい酷い状態だ。

ジダンとロナウドが去りマドリディスタにとって厳しいシーズンになることは予想していたが、11月で今シーズンの終わるを感じるとは予想していなかった。更にチームが落ちればペレスは会長職を追われることになるだろう。ベルナベウでマドリディスタから「Florentino Dimision!」の野次が飛ぶのも時間の問題だ。

冬の移籍

 

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例年冬に移籍市場へ投資することはないが、今シーズンは間違いなく補強&放出が必要だ。

すでにリーベルプレートのパラシオスと合意しているとの報道があり、来夏を待たずにマドリードへやってくる可能性は高い。

www.goal.com

また、サントスのロドリゴも冬にやってくる可能性があるだろう。18歳とはいえビニシウスと同じく将来有望な若手ブラジル人なのでフロントが決断する可能性は否定できない。

ただ、パラシオス、ロドリゴともにまだ20歳以下で若く一度もヨーロッパでプレーしていない。今夏バルセロナに加入したアルトゥールのようにいきなりチームにフィットして大活躍するような期待はしないほうがいいだろう。マルセロのように少しずつチームにフィットとして世界的なスターになるほうが現実的だ。

放出に関しては、マドリーのレベルにない選手たちが去ることになる。GKはルカ・ジダン、DFはヘスス・バジェホ、MFはマルコス・ジョレンテ、彼らはアディオスしてあたらしいクラブで活躍してもらいたい。

あとはベイル。すぐにケガをしてゲーム中も意図不明なプレーを連発して、ロナウドより遥かに劣りながらもロナウドのような待遇を要求するような選手なので母国に帰って欲しい。本来ならチーム一の高給なわけだから牽引して、苦しい時は味方を鼓舞し、毎試合ロナウドのような活躍をすべき選手が何も結果をだしていない。夏を待たず放出すべき。難しいだろうが、チェルシーのアザールを代わりに獲得して起爆剤としてほしい。

戦う姿勢

エイバル戦のような無気力で何も感じることができない試合は一刻もはやくやめてくれ。このまま低調なプレーが続くなら、若い選手とカンテラーノたちを起用してほしい。勝敗よりも「最後まで諦めない」「勇気とプライドがない」ようなことが何よりも最悪だ。

次のCLローマ戦ではまず戦う姿勢をしっかりみせてほしい。

 

ロペテギは解任へ、新監督はコンテ

ロペテギ解任

Barça 111 anys

クラシコは5−1で大敗した。1−4でマドリーが勝利すると予想してたが反対の結果となってしまった…。前半は何もできず何がしたいかもわからず覇気も感じることができなかった。後半は3バックに変更して少しはマシになったが、モドリッチのシュートはバーに嫌われ、ベンゼマは相変わらず決められない…と大不調を象徴するシーンだった。そして、誰しもわかっていたことだがベイルはロナウドにはなれない。個人的に彼は早く母国に戻って欲しい。

バルセロナはメッシ不在だったが、チームのコンセプトが明確だった。特別良いプレーをしていたわけではなく、マドリーが悪すぎたので大勝した印象。注目のアルトゥールの出来はあまり良くなかった。好きな選手には変わりはないがもう少し躍動した彼をみたかった。

5点とられて負けたのはモウリーニョの1年目以来。モウリーニョが大敗したい際も解任論は浮上したが、ペレスからの支持を受けていたために続投することになった。ジェレン・ロペテギはもともと望まれて監督になったわけではなく、クロップ、アレグッリなどが就任を固辞したため、最後の消去法として選ばれたに過ぎなかった。マドリーではペレスから支持されるかどうかで決まる。ロペテギは最初から支持されていたわけではないので、チームが不調になると一気に責を負わされる。

今回のクラシコでの大敗で続投はあり得ない。正式な発表はまだだが解任することは事実上決定している。スペイン各紙も一斉にロペテギが解任されることを報じている。

as.com

新監督はコンテになりそうだ。火曜日にコパ・デル・レイの試合に間に合わない場合は暫定的にカスティージャの監督ソラリが率いることになるとのこと。正式な発表は明日にでも行われるだろう。

ロペテギの今後とペレス体制の終焉

スペイン代表で順風満帆な仕事をしていたのに、ワールドカップ前日に代表監督を解任されてもマドリーの監督を選んだロペテギ。半年も経たず解任されることになり、不運としかいいようがない。ロナウドが去ったが補強はされず現有戦力のまま戦うことになり、選手たちはワールドカップ後のコンディションの悪さを引きずるという最悪な状況で戦わないといけなかったのは彼の責ではない。開幕当初はポゼッションスタイルで魅力的なサッカーを披露していたので残念でしかたない。

しかし、ロペテギのキャリアは前途多難だろう。火中の栗を拾った勇気は素晴らしいが、代表、マドリーともに中途半端な状況で終わるとなると印象が非常に悪い。トップレベルでのオファーはないだろうし、スペイン国内からのオファーも難しい。あるとすれば国外のレベルが劣る国やチームからとなりそう。カルロス・ケイロス、ロペス・カロ、ガルシア・レモン、ベニテスといったペレス体制で失敗した監督リストに入ってしまった。コンテが就任してチームを立て直しタイトルを獲得したらベニテスと同じく「噛ませ犬」的な歴史として記憶される。期待していただけに残念だ。

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ペレスが、ジダンとロナウドを失い、補強もせず代表の座を捨ててまで監督になったロペテギをクビにしてチームを危機に追いやった責任は重い。スペインではペレスへの批判はエル・パイスなど高級紙以外ではないが、コンテが就任してチームを更に泥沼へ落とした場合一斉にメディアから叩かれるだろう。マドリディスタからも容赦ない「フロレンティーノ、ディミシオン!」の野次が飛ばされる。

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ロペテギが就任したときに、ロペテギが失敗すればペレス体制が崩壊する序曲になるとブログに書いた。第一次ペレス政権のときは危機から2年後に自ら辞任した。今回はシーズンが終わるときに去っている可能性も否定できない。本人も辞めたら次はないとわかっているので会長職にしがみつくだろうが、世の中のスピードが早くなっているので早期退陣は十分にある。

コンテが失敗すれば後はない。12月のクラブワールドカップでタイトルを獲得できないようであれば、おそらくコンテですら解任される。まさに危機だ。

10月で解任とベニテスより早い幕引きとなったロペテギ。クラシコでの大敗とロペテギ解任はペレス体制終焉の第一歩となるかもしれない。

コンテは立て直せるか

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コンテのユベントス、チェルシーでの内容を見る限り楽しいサッカーは期待できない。選手に合わせた戦術ではなく自らのビジョンに選手をはめるタイプ。カペッロと同じタイプだろうか。危機的な状況を立て直す力はありそう。

アンチェロッティやジダンとは違い個性を全面に出すキャラクターなので、選手との衝突は避けられない。マドリーはチェルシーと違い政治的なクラブなので1年か長くても2年にしか保たないと予想している。

パリのトゥヘルのように豹変する可能性は低そう。正直シーズンが終わると同時に去って、ポチェッティーノ、アレグッリ、もしくはグティを招聘してほしい。モウリーニョタイプは好みではないので。

いずれにせよまだ10月。コンテが新監督になって立て直すことを期待したい。(良い内容でね…)不撓不屈、マドリディスモの精神はここからだ。

クラシコ予想スタメン

今週の日曜日いよいよ全世界のサッカーファンが待ちわびたクラシコがやってくる。日本時間では深夜0時からなのでそこまで悪い時間ではない。

今回のクラシコはロナウドとメッシ不在となる。2人の巨頭がいないのは11年ぶりとのこと。寂しい気持ちもあるが、新たな歴史が刻まれると思うとワクワクする。また、マドリー、バルサともチーム状態が不安定のため結果は予測不可能。マドリーはCLで5試合ぶりに勝利をしたものの格下相手になんとか勝てた。バルサもCLでは順調な滑り出しだがリーガでは引き分けと負けが続いている。

敢えて予想すると僅差ではなく意外と差が開いた点差になりそう。前半はロースコアで後半は一気に差が開くような展開かなと。マドリディスタなのでもちろん勝者予想はレアルマドリードです。

この試合のポイントは監督だろう。マドリーは負ければ100%ロペテギは解任される。引き分けなら内容次第となる。勝てばロペテギへの評価は180度変わり、チームも再び常勝街道に戻る。バルサは勝てばメッシ不在をコントロールできたバルベルデは賞賛されチーム状態も一気に上向くだろう。負ければバルベルデのシーズン途中の解任も考えれられる状況となる。

◯マドリー・バルサ予想スタメン

マドリー

GK クルトア

DF ナチョ ラモス バラン マルセロ

MF カセミロ クロース モドリッチ

FW ベイル イスコ ベンゼマ

バルセロナ

GK テアシュテーゲン

DF ロベルト ラングレー ピケ アルバ

MF ブスケッツ ラキティッチ アルトゥール

FW コウチーニョ デンベレ スアレス

 

マドリーはマルセロの欠場が不安視されたがすでに全体でトレーニングを開始しているので問題ない。カルバハルは個人トレーニングが続いているのでクラシコには間に合わないだろう。カルバハルのポジションはナチョ。オドリオソラはロペテギに信用されていないためベンチに座るだろう。アセンシオも途中からになりそうだ。

バルサは、メッシ、ウンティティ、フェルメーレンがケガにより欠場が確定。デンベレのところにCLで好パフォーマンスを披露したラフィーニャが入る可能性も。

◯注目選手

マドリー〜イスコ

バルサ〜アルトゥール

イスコは復帰後の2試合は低調なパフォーマンスに終始している。もしクラシコで100%のイスコに戻ればチームに足りない創造性とプレーリズムの変化をもたらしてくれる。彼の出来は鍵になりそう。

アルトゥールのプレーはシャビにそっくり。2人に寄せられても体の動きと技術で簡単にいなす。テンポをつくるのもうまい。近年のバルサの補強はハズレばかりだったが、久しぶりに的確な補強をした。個人的にすごく好きな選手だ。クラシコでどこまでやれるか是非みたい。

◯予想スコア

1−4 マドリーの勝利

前半は1−1か1−2で終わって後半の終わりにスコアが動くかな。ただ近年のクラシコと違いどういう展開になるかスコアになるか不確定要素が多いため予想するのは難しい。マドリディスタとしてのスコア予想ということでお願いします。

今から楽しみでしかたがない。HALA MADRID!!! VAMOS!!!

Isco

 

 

 

2000-01シーズンと似ている

クライシスにいるマドリー。マドリディスタとしてもガッカリする試合が続き状況の好転を望んでいる。ネガティブなニュースばかりが続くのでポジティブな情報はないかと探してみたらあった!同じような苦境にありながらも好転したシーズンが。

2000−01シーズン。

フィーゴがバルセロナから移籍してきた年、ガラクティコス最初のシーズンです。このシーズンはリーガで優勝しているわけだが、序盤は勝てずに苦労している。

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※参照wikipedia 

Primera División de España 2000-01 - Wikipedia, la enciclopedia libre

ご覧の通り、序盤は結果が出ずに9節時点で7位にまで転落している。10節からは盛り返し、14節で初の首位。その後は首位をキープしたまま優勝している。

今はどうでしょう。9節を終えた時点で7位。まったく同じ順位。しかも当時の監督はスペイン人デルボスケ!デルボスケは人心掌握に長けていた。フィーゴが移籍して新しいバランスを求められたから序盤は躓いた。ロペテギもチームをまとめていながらも結果が出ず、ロナウドが去って新しいスタイルに挑戦していることも同じ。

調べてデルボスケのときとまったく同じ状況なのに驚いたのと同時に、ワクワクしてきた。歴史は繰り返すという格言通りになるかも・・・という期待だ。

CLを挟んで10節はクラシコ。最高のシチュエーションじゃないですか。

CLでいい試合をしてクラシコで復活する。地獄から天国へ。楽しみがでてきた。

 

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ロペテギの幸運

Florentino Perez

危機の理由

セビージャにアウェイで0ー3で完敗、次の試合アトレティコには引き分けたものの、CLではCSKAに敗れ、アラベス、今日のベルナベウでのレバンテに敗れ3連敗と歯車は完全に狂っている。原因は複合的だろう。

1.主力に負傷者が続出

イスコが虫垂炎で離脱して以降、マルセロ、ベイル、カルバハル、ベンゼマと立て続けに怪我で離脱した。これだけ主力がいないと安定したパフォーマンスを披露するのは難しい

 2. コンディションが整っていない

ワールドカップで120%の戦いを繰り広げ激しい消耗をした。特にモドリッチ、バランは決勝まで戦いバカンスが短く、プレシーズン抜きなのでコンディションが良くない。心配なのはモドリッチ。昨年までのプレーレベルとは程遠い低調なパフォーマンスであり、モチベーションも低下しているように見受けられる。

3.ロナウドの離脱

1試合に1得点以上を決めてくれた選手がいない影響を痛感する。得点だけでなくメンタル面でもチームを鼓舞してきた中心選手だった。

4.フロントの無策

フロレンティーノペレス会長は絶大な権力を有しており、彼の一言で組織運営が決まっている。監督はペレスからの支持がなければ円滑なチーム運営ができず結果の有無に関係なく追い出される。選手も同様だ。ロナウドがユベントスに移籍したのもペレスとの関係が破綻しただめたと言われている。ビジネスマンとしては優秀だがサッカーは素人。そのような人物が誰を獲得するか決定するのはリスク。ロナウドの後釜を獲得せず18歳のビニシウスで失策を覆い隠そうとした「政治的判断」のツケがロペテギと選手たちにのしかかっている。

5.マンネリ化

アンチェロッティ時代から主力はほぼ同じメンツである。ジダンは何とかマネジメントして乗り越えたが、モチベーションの低下は否めない。競争を促せてない。

ロペテギは危機だが…

ロペテギは選手たちをコントロールできている。外に不満は漏れておらず、レバンテ戦後のインタビューでもマルセロは「彼と一蓮托生。ベニテスとは違う」と支持する発言をしている。

マドリーの監督に求められる最も重要な能力は、選手をまとめ気持ちよくプレーさせることだ。ロペテギはその能力を有している。ロナウドが離脱してからポゼッションを重視し、チーム全体でゴールを狙う戦略も的確な判断だ。

ジダンのときも悪い時期はあったが騙し騙し結果を出せてきた。ロペテギは不運としかいいようがない。「不運の監督」と言われるのも合点がいく。

解任されてもおかしくない状況だが幸運もある。

バルセロナ、アトレティコもパフォーマンスが安定していない。これだけ負けていながらも首位のバルセロナと4Pとしか離されていない。ワールドカップ後のシーズンなのが影響しているのだろう。とにかく運がいい。

スペイン国外を見渡しても、バイエルン、ユナイテッド、トッテナム、シティとビッククラブは軒並みパフォーマンスが安定していない。安定しているのはリバプールとユベントスくらいだろう。

また、危機がシーズン終盤ではなく10月なのも運がいい。序盤でこれだけ躓けば後は上がっていくだけだ。

そして1週間後のクラシコもメッシが出場できないことが確定した。ファンにとっては楽しみは減ってしまうがロペテギにとっては幸運としかいいようがない。

火曜日のCLも苦戦するだろう。クラシコまで監督でいられる保証はない。CLは何でもいいから勝って、クラシコで危機を脱出してもらいたい。クラシコは絶好のチャンスだ。

ワールドカップ直前にスペイン代表監督の椅子を捨ててマドリーの監督になったわけだから、何としてでも生き残ってくれ。

ロペテギに勝利の女神を。

bad fortunes

 

補強に関する訂正

爆弾が投下される

 

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今季は「ガラクティコスからチームワークへと」新たなスターの補強はないだろうと推察していた。過去数年の成功を踏襲するとペレスが明言したうえに、市場にロナウドと同じような力を持つ選手がいないためだ。また、各種移籍の噂をチェックするとゴシップの域をでない情報ばかりだったのも理由の一つだ。

しかし、31日の市場が閉まるまでに爆弾が投下される可能性が高くなってきた。昨今の表に出てくる情報がマドリー内部からのリークである疑いが強いためだ。

獲得するのは、パリの2人。ムバッペかネイマール

UEFAのパリのFFP再調査はマドリーを含むビッククラブのエスタブリッシュメントがプレッシャーをかけたためだろう。パリがビッククラブたちが築いてきた伝統と規範を逸脱し、天文学的な金を市場に投下していることに強い危機感を抱いている。

ネイマール移籍はポール・ポグバの移籍金を一気1億ユーロも越えてしまい、移籍金の高騰を招いた。

政治的駆け引きとなるので50%50%だが、パリがFFP違反となればヨーロッパのエスタブリッシュメントの強さが証明され、お咎めなければ、カタール王族のプレゼンスはさらに高まることになる。

ペレスの希望通りUEFAが決断すれば、パリはムバッペからネイマールのどちらかを手放すことになるのは間違いない。

ひょっとしたら2人とも来るという超弩級の爆弾が投下されることも否定できない。

31日まで目が離せない。

bomb

継続路線と大きな変更

9番の補強とコバチッチの穴埋め

アトレティコに負けた。00年から決勝では一度も負けたことがない記録が破られた。決勝で負ける姿をみたことなかったのでショックだ。

前半の内容は今季を期待させるようなハイパフォーマンスを披露してくれた。とくにベイル、ベンゼマはロナウドがいなくなったので、活き活きとプレーをして「自分が主役になって得点を決めるぞ」という気概を強く感じることができた。

後半はマドリーだけでなくアトレティコもパフォーマンスが低下したが、シーズン開幕前なので当然のこと。マドリーは良質なポゼッションができず四苦八苦していた。カセミロが退いてからは攻守のバランスが崩れ、アトレティコに好き放題されてしまった。同点弾と3点目は完全に守備を崩されており、カセミロの重要性とアトレティコの今季の飛躍を感じた。

ロペテギは試合後、「負けたからといって何かしらの変更があるとは思えない」と発言しており、ペレスら経営陣にこれ以上の補強をするポリシーがないことを示唆した。

この発言は裏を返せば補強を求めているということだ。asにも同様の記事があった。

en.as.com

9番とコバチッチが抜けたMFを求めていることは明白だろう。

レバンドフスキ、イカルディ、ロドリゴ・・・と名前は挙がっているがどれも現実的なオプションではないだろう。イングランドは市場が閉まり、イタリアも17日で閉鎖となるので各クラブとも放出する可能性は低い。ロドリゴは移籍金が8000万€と高額なため動くことはないだろう。

昨年の活躍と現実的なオプションでいえば、リヨンのマリアーノになる。

 

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マドリディスタならご存知の通り、2年前はトップチームで活躍したカンテラーノだ。昨年はリーグアンで18ゴールの成績を収め、9番タイプなのでベンゼマの控えとしては申し分ない。マリアーノ自身もTwitterでasの"マリアーノはベンゼマの控えを望まない"を引用して、「マドリーの誘いには断れない」と記事を否定しているため、オファーがあればすぐに移籍は決まるだろう。

ボルハ・マジョラルは残念ながらトップチームで生き残るだけのポテンシャルはない。マドリーを出て違うチームでプレーしてもらいたい。

コバチッチの代わりはカンテラーノになりそうだ。

www.marca.com

ウルグアイ人のバルベルデが穴を埋めることになる。プレシーズンでいいプレーを披露していた。どれくらいできるかわからないが、カセミロのポジションを奪うくらいのプレーをみせてもらいたい。

マドリー攻撃への比重が高く個人で守備をカバーしないといけないので、求められる能力がハイレベルで難しい。カセミロと同じような能力を持つ選手はカンテくらいしかいないので、内部に解決策を求めるのは間違っていないと思われる。

何かしらの変更は必要

アトレティコに負けてわかったのは

  1. ロペテギは良い仕事をしていること
  2. 何かしらの大きな変更がいること

この2点だ。

誰が監督になってもジダンが築いた黄金期を継続するのが難しいことは最初からわかっていた。ロペテギは消去法で選ばれたが、非常に良い仕事をしている。プレシーズンから選手からの信頼を得ているのがわかるし、ロナウドが抜けた穴を埋めるため、ボールを保持して、攻守の切り替えを早くするコンセプトをすでに選手たちに落とし込んでいる。アトレティコに4点も取られ負けたことで彼への信頼が揺らぐことはない。

基本的な路線は継続すべきだが、何かしらの変更は必要だ。普通のチームには今のままでも勝てるが、アトレティコやバルサと戦って勝つのは難しい。全部をいじって変えるのではなく、アンチェロッティが攻撃のときは4−3−3で守備のときは4−4−2へスライドさせたような戦術的な何か。

試合後の記者会見でロペテギも何かしらの変化が必要なことは発言していたため、これから変化をみることができるだろう。

それが大型補強による変更なのか戦術的な変更なのかはマーケットが閉まるまでわからないが、ペレスが数シーズンの成功を継続すると明確に言っているので補強による変更はないだろう。

厳しい船出となったが、この敗戦を糧に前へ進んでもらいたい。そして、シーズンが終わるときにはジダンとロナウドがいたころより魅力的で成功したマドリーになることを願っている。